毎朝の日課は5kmのランニング&ウォーキング。半分ほど走って、残りは歩いている。走っているときは、目標や日々の反省などを内省し、歩くときはVoicyなどの音声メディアを聞きながら情報をインプットしている。家だとすぐに別の事をしてしまうので、私にとってはすごく大切な時間だ。
今日はその朝活の時間に会う人の話である。正確に言うと見かける人や道ですれ違う人たちである。その中でも、最近注目しているのが、「おはようございますおじさん(正確にはおじいさん)」である。
おじさんの散歩コースと私のランニングコースの一部だけが共通していて、いつも逆方向から歩いてくるので、すれ違う形になる。このおじさんは、会うと1m手前ぐらいで、「おはようございます。」と言ってくる。まったく知り合いでもないおじさんがである。最初はびっくりして、何も言えなかった。それから、会うたびに「おはようございます」と言ってくるので、少し遅れて「おはようございます」というようになった。この「おはようございますおじさん」に、私は少しだけ変えられてしまった。
なんか悔しいなあと思いながら、こちらから「おはようございます」と言ってやるという気持ちがわいてきた。1.5m手前で、「おはようございます」と言えば勝てる。
ついに決戦の日がやってきた。距離を測りながら1.5m手前で「おはようございます」と伝えたら、「おはようございます」と返ってきて、少し笑ったおじさんの顔が印象的だ。
おじさんは、「おはようございます」という言葉で人を変える達人なのかもしれない。そして、歩きながら人が変わったのを見て、にやりとしているのかもしれない。
これから始まるおじさんとの「おはようございます」どっちが先に言う対決にワクワクする気持ちもあるが、どうしておはようございますおじさんになったのか、いつか聞いてみたいと思っている。まだ、しばらくはライバルでいたいが。